マルタ島北部
聖アガサの塔-レッドタワー
(Red Tower)
マルタでは珍しい色のついたこの塔は、1647年当時の騎士団長ラスカリスによって、見張り塔として建造された。過去にはゴゾとのコミュニケーションをとるために利用されていたこともある。今ではゴゾ島とコミノ島が一望できる地元の人おすすめの絶景ポイントである。特に夕方~日没にかけて太陽が沈む際の美しさは格別だ。
ア ディーラ自然保護区
(Ghadira Nature Reserve)
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の間にあるマルタはフラミンゴや鷹など渡り鳥たちの貴重な中継地があり、貴重な鳥にめぐり会える機会に多く恵まれている。この自然保護区は海面よりも低い個所にある沼地であり、雨が降ると海水が流れ込んでくる。そのため16世紀には塩田として使用されていたが、野鳥が多く集まることから1978年に正式にオアシスとして認定された。この地域の面白いところは野鳥以外に特有の爬虫類、蝶、小型哺乳類が生息しているところである。特に日本ではお目にかかることのない野生のカメレオンにも出会えるかもしれません。
マルタ島では現在約30基以上の巨石神殿が確認されている。タルシーン神殿、ハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿などクリスマス、お正月、グットフライデーを除いて一般公開されている。ハイポジューム地下神殿は入場規制も厳しく、1日数回の見学ツアーがあり、1回の入場は10名ですので入場チケットの事前購入をおすすめいたします。
ポバイ ヴィレッジ
(Popeye Village)
1979年ロビン・ウィリアムス主演の映画実写版『ポパイ』撮影のために建築された村がそのままアトラクションとなったユニークな施設である。可愛ら しいカラフルな家が並ぶセットの前には美しい海が広がり、セットとマッチしている。アンカーベイと呼ばれるこのエリアは観光客が多く集まるエリアでは無いものの、マルタの海では珍しく魚が豊富でシュノーケリングを楽しむ人に人気のエリアである。ポパイとオリーブが出迎えてくれるのが嬉しい。https://popeyemalta.com/
メリッハサンクチュアリー
(Mellieha Sanctuary)
メリッハ湾を見下ろす小高い丘の上に佇む、赤いドーム屋根が特徴的な教会のすぐ下にある。伝説によると教会内部のフレスコ画を聖パウロがマルタに漂着した際に一緒だった聖ルカが描いたものといわれていたが、最近になってもっと最近のものであることが分かった。1990年マルタを訪れた法王ヨハネ・パウロ2世もこの教会を訪問している。眼下のメリッハ湾の眺めが素晴らし い。
メリッハベイ(アディラベイ)
(Mellieha Bay)
岩場のビーチが大多数を占めるマルタで貴重な砂浜のビーチが楽しめる、マルタ島を代表するビーチである。マルタの海は夏でも海水の温度が上がらないため、水温もそれなりに上がる遠浅のビーチはありがたい。砂のビーチは岩のビーチに比べると透明度が落ちるといわれているが、ここは地中海、落ちるといっても抜群に美しい。夏の間この辺りにコテージを借りるマルタ人も多い。岩のビーチが大多数を占めるマルタで砂のビーチは貴重であり、その大半がマルタ島の北部に存在する。正直、想像以上にマルタの夏は暑いです。日差しも大変強く、いくら日本のように湿気が高くないとはいえ、真夏の焼け付くような炎天下の中、連日暑さに耐えながらの遺産巡りは大変です。マルタに点在する遺跡は全て見ていただきたい、でもせっかく目の前には夏の地中海が広がっているのだからビーチライフも存分に楽しんでいただきたい。水着を着るのはちょっと抵抗があるなんて方、心配は無用です。マルタでは豊満なボディーをビキニで包んだ、地元の方をはじめとしたヨーロッパのマダムたちがビーチで夏を楽しんでいる姿が多く見受けられる。むしろみんな堂々としていて、恥ずかしがっているのがおかしいと思えるくらいです。冬のオフシーズンは、ビーチは閑散としていて町中はだいぶ寂しくなるものの、マルタ島の中でも比較的自然が豊かな北部は、雨季に入るとタイムなどのハーブをはじめ草花が生い茂り、散策にはもってこいです。マルタを訪れたならば、是非、足を運んでみてください。
セントポールズアイランド
(St Paul's Islands)
伝説によると西暦60年、聖パウロがローマに護送される際に船が難破し、たどり着いたのがこの島だといわれている。マルタの国民の9割以上がカトリック教徒で、昨年まで宗教上離婚ができないという教えを忠実に守り、法律上離婚が存在しなかったほどの敬虔なカトリック教徒のマルタの原点ともいえる場所であろう。島には1845年に建てられた聖パウロの像がひっそりとたたずんでいる。公共の船はないが、セントポールズベイからボートを手配して上陸するこ とができる。