注目度上がるアグリツーリズム

 目的型旅行の定番的存在のフィルムツーリズムに対して、期待の新テーマがアグリツーリズムだ。マルタはもともと優れた環境で品質の良い農産物を生産してきた。また世界的な食への関心の高まりを反映して、農産物や食品の生産現場や製造工程に興味を示す旅行者が増えている。このため農場や生産工程を旅行者に開放してアグリツーリズムに乗り出す農場や生産者も多くなっている。
 マルタ島北西部のイムジャールにある「Malta Sunripe」は、そんな農場のひとつ。トマトなどを生産するほか、100%マルタ産の農産物を使った完全手作り、無添加の食品も製造。ヴァージンオリーブオイルやジャム、ハチミツ、ワインなども直売する。

温室トマトの生産プロセスやワイン造りの見学と、農家風の素朴なランチを組み合わせた3時間半の体験コースが人気。
2017年10月には日本から初めての視察グループも訪れた。

 ゴゾ島にある「Ta’Mena Estate」も施設を観光客に開放している。
02年に農業と観光を一体化したアグリツーリズムに着手し、約25ヘクタールの土地で果樹や野菜類を育て、果物からジャムを作り、オリーブからヴ ァージンオリーブオイルを生産し、ブドウからワインを醸造している。
 ワインや生産物の試飲・試食や、オリーブから油を取る圧搾体験、果物の収穫などが体験でき、ガイドツアーも用意している。
たとえばワインツアーの場合はブドウの栽培方法やワイン製造のプロセスからワインの楽しみ方まで説明している。施設のある場所は観光の出発地としても便利で、有名なラムラ湾も3km以内という好立地。
農場体験と観光を組み合わせるアグリツーリズムに適している。
 
農場で生産する野菜やチーズを使ったアンティパストや、ワイン、オリーブオイルの試飲・試食をする約2時間のプログラムが人気。Massar Winery Vineyardsimage: Massar Winery Vineyards